外壁塗装の一括見積もりサイト比較|業者が払う費用は公開されているか

家と3枚の見積書を虫眼鏡で確認する、外壁塗装の見積もりサイト比較の図解

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

外壁塗装の一括見積もりは、利用者側は無料で相談できます。ただ「紹介を受けた塗装会社は、そのサイトにいくら払っているのだろう」「その費用が工事代金に乗らないだろうか」と気になる方もいると思います。

私は外構・足場工事の現場に携わっています。今回は主要3サイトの塗装会社向け(加盟店募集)のページを読み、業者が払う費用について公開されている情報と、利用者が実際に比較できる条件を整理しました。

2026年9月13日に確認した3サイトの加盟店募集ページでは、紹介サービスの利用にあたって業者が支払う具体的な金額や料率は確認できませんでした。ヌリカエは料金体系を問い合わせた企業に案内すると説明しています。残る2サイトも、確認した募集ページには具体的な料金の記載がありませんでした。

一方で、加盟条件や審査について公開されている説明には違いがありました。この記事では、確認できた内容と、公開ページだけでは分からない内容を分けて比較します。

※私が所属する株式会社勝真建設工業は、今回取り上げる3サイトに施工会社として加盟していません。この記事は利用体験談ではなく、各社の公開情報を確認してまとめたものです。

目次

外壁塗装の一括見積もりサイト3社の比較

項目ヌリカエリショップナビ外壁塗装外壁塗装パートナーズ
運営会社株式会社Re:Fact(2026年8月1日〜。それ以前は株式会社Speee)株式会社じげん株式会社ソーラーパートナーズ
各社が公表する掲載・加盟等の社数掲載5,718社(2026年9月12日更新)/業者向けページでは加盟5,800社以上全国500社をネットワーク化審査通過1,614社・最終的に紹介可能753社(2026年1月現在、サービス説明ページ)
紹介される社数アドバイザーによる紹介は最大4社。自分で会社を検索することもできる最大4社ページ内で表記が異なる(後述)
加盟条件として公開されている内容業者向けページは建設業許可不要・個人事業主可・決算書類の簡易審査。利用者向けFAQには建設工事保険への加入、処罰実績がないこと、自社サイトの保有なども掲載審査あり。基準の詳細は問い合わせ案内自社施工の会社のみ。対面面談と自社施工の証拠提出
業者が払う費用具体額の掲載なし。料金体系は問い合わせ企業へ案内確認した加盟会社募集ページに具体額の記載なし確認した加盟店募集ページに具体額の記載なし
相談・紹介・見積もりの利用料無料(工事代金は別)無料(工事代金は別)無料(工事代金は別)
公式ページで確認できたサービス例塗装店専用アプリ、ローンや決済の提供相談内容を電話でヒアリングしてから紹介あんしん完了保証(倒産時の工事完了を支える保証、加入は無料。適用条件と手続きは利用前に確認)

※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。

社数はいずれも各社が公表している数字ですが、「掲載社数」「加盟社数」「紹介可能な社数」と対象が異なり、集計時点もそろっていません。数字の多さだけでは、紹介される会社の品質も、自宅に対応できる会社の数も比較できません。

候補の塗装会社がまだ決まっておらず、相談しながら探したい方は、上の表のうちリショップナビ外壁塗装から申し込めます。希望条件を電話で伝えると、対応できる会社の紹介を受けられます。無料なのは相談・紹介・見積もりの利用料で、契約した工事の代金は別です。

確認した加盟店募集ページには、業者向け料金の具体額がない

施主が払う工事代金と、塗装会社が紹介サイトに払う費用の関係を示した図
相談・紹介が無料でも、契約した工事の代金は別です。業者側の契約条件はサービスによって異なります。

ヌリカエ:料金体系は「問い合わせた企業に案内」

ヌリカエの施工店向けサイトには、よくある質問として料金体系の項目があります。回答はこうです。

料金体系を教えてください。/お問い合わせいただいた企業様にご案内しております。お気軽にお問い合わせください。(ヌリカエ 加盟希望の施工店様へ

加盟を検討する塗装会社であっても、問い合わせるまで金額はわかりません。

同じページには、建設業許可は不要で個人事業主も加盟できること、加盟前に決算書類の簡易審査があることが書かれています。一方、利用者向けのよくある質問には、建設工事保険に加入していること、会社と代表に建築関連法規や消費者契約法などの処罰実績がないこと、自社サイトを保有していることなどが加盟基準として挙げられています。業者向けと利用者向けで、書かれている条件の範囲が違う点は押さえておいてください。

リショップナビ外壁塗装:加盟会社募集ページに具体額の記載がない

リショップナビの加盟会社募集ページには、見積もり依頼件数12,000件/月、サイト利用者数月間120万人、累計加盟店数4,000社以上といった実績の数字が並んでいます。ただしこれはリショップナビ全体の募集ページの記載で、外壁塗装だけの実績とは確認できません。このページで外壁塗装の問い合わせも受ける、と書かれているためまとめて掲載されています。

加盟には審査があり、詳しくは問い合わせ、という記載です。加盟料・紹介料・成約手数料にあたる金額の記載は見つかりませんでした。

外壁塗装パートナーズ:他社の料金には言及、自社の料金は記載なし

外壁塗装パートナーズは、他の紹介サイトで発生する費用が塗装価格に影響する、と自社サイトで説明しています。加盟料・紹介料・契約時の報酬という3つの課金があり、それが価格に乗るという内容です。

ただしこれは同社による他社サービスの説明であり、この説明だけで業界共通の料金や、各社の現在の契約条件を確認することはできません。同社自身についても、加盟店募集ページには具体的な料金の記載がありませんでした。(出典:外壁塗装パートナーズ 公式トップページ

公開ページで確認できる情報と、個別の問い合わせや見積もりが必要な情報を分けて示した図
公開情報を調べた結果と、個別に確認が必要なことは分けて判断しましょう。

足場業者から見た補足

一般論として、紹介を受けるために費用がかかる経路は、その費用をどこかで回収する前提で成り立っています。これは一括見積もりサイトに限らず、チラシでも紹介でも同じです。

ただし回収の仕方は会社によって変わります。案件ごとの見積もりに直接乗せる会社もあれば、広告費として全体でならす会社もあります。工事の規模や時期で吸収できる幅も違います。

そのため「一括見積もりサイトを使うと高くなる」とも「安くなる」とも、外から言い切ることはできません。料金の記載がないことは、費用がかからないことの根拠にも、高額であることの根拠にもなりません。 最終的には、出てきた見積書の中身で比べるしかありません。

加盟条件は比較材料。ただし施工品質は個別に確認する

公開されている加盟条件には違いがあります。

  • ヌリカエ:業者向けページでは建設業許可は不要、個人事業主も加盟可。決算書類の簡易審査があり、加盟から紹介開始までは最短5営業日。利用者向けFAQには建設工事保険への加入などの基準も掲載
  • 外壁塗装パートナーズ:自社施工の会社のみ。対面での面談を実施し、自社で塗装している証拠の提出を求める
  • リショップナビ外壁塗装:審査があることは書かれているが、基準の詳細は公開されていない

ただし、登録社数が少ないことや自社施工であることだけで、施工品質の優劣は判断できません。また、建設業許可を加盟の必須条件としていないことや、個人事業主が加盟できることだけで、審査が緩いともいえません。

紹介された会社ごとに、誰が施工を担当するのか、自宅に近い条件の施工実績があるか、見積もりや保証の説明が具体的かを確認してください。

紹介された会社の施工体制、施工実績、説明と保証を一社ずつ確認することを示した図
サイトの加盟条件に加えて、実際に紹介された会社の説明と施工体制を確認します。

ひとつ注意点があります。外壁塗装パートナーズは、紹介社数の表記がページ内で揃っていません。申込フォームは「最大5社」、よくある質問は「多くの場合3〜5社」、利用の流れの説明は「1〜3社の認定企業が訪問調査の上で正式見積」となっています。何社から見積もりが届くのかは、申し込み時に確認したほうが確実です。

ヌリカエは運営会社が変わっている(2026年8月1日)

ヌリカエは2026年8月1日付で、運営会社が株式会社Speeeから株式会社Re:Factに変わりました。Re:FactはSpeeeがSOMPOホールディングスとの合弁会社として新たに設立した会社で、会社分割により事業と個人情報が承継されています。サービス内容・サイトURL・利用方法に変更はなく、利用者側の手続きも不要、と公式に案内されています(告知は2026年8月10日公開)。

個人情報の預け先が変わる話なので、運営会社の変更にあわせてプライバシーポリシーも改定されています。古い比較記事では運営会社がSpeeeのままになっているものがあるため、利用前に公式サイトで現在の記載を確認してください。

使う前に確認しておきたい3点

外壁塗装の見積書で塗料と範囲、足場と下地補修、保証、追加費用と総額を比べることを示した図
安く見える項目だけでなく、工事範囲や保証をそろえた総額で比べます。

一括見積もりサイトを使っても使わなくても、最後は見積書を読んで比べる作業になります。外壁塗装では次の3点で差が出やすいので、先に押さえておくと比較が早くなります。

見積書そのものの読み方は外構工事の見積書の見方も使えます。項目の立て方や諸経費の扱いは外壁塗装でも共通です。

よくある質問

一括見積もりサイトを使うと工事費は高くなりますか

外からは判断できません。確認した3サイトの募集ページには業者が払う費用の具体額がなく、支払った費用をどう回収するかも会社ごとに違います。高くなる・安くなるのどちらも断定できないので、届いた見積書を同じ条件で比べてください。

紹介された会社に必ず依頼しなければいけませんか

3社とも、見積もり取得後の契約は必須ではないと公式に明記しています。断り方に不安がある場合は相見積もりの断り方を参考にしてください。

登録社数が多いサイトのほうがいいですか

社数だけでは決められません。各社の数字には「掲載社数」「加盟社数」「紹介可能な社数」などの違いがあり、集計時点もそろっていません。まずは自宅の地域・工事内容・希望時期に対応できる会社があるかを確認し、紹介された会社の施工体制や提案内容を比べましょう。

地元の業者に直接頼むのとどちらがいいですか

すでに候補がある場合は、直接頼んで相見積もりを取るほうが話は早いです。一括見積もりサイトが向いているのは、候補がまだない段階で近隣の会社を洗い出したいときです。

まとめ

  • 2026年9月13日に確認した主要3サイトの加盟店募集ページには、業者が払う費用の具体額は記載されていなかった
  • ヌリカエは料金体系を問い合わせた企業に案内すると説明している。残る2社は募集ページに記載なし
  • 他社の課金構造に言及しているサイトもあるが、そこも自社の料金は記載していないため、業界共通の事実ではなく同社の説明として読むのが妥当
  • 記載がないことは、費用がかからないことの根拠にはならない
  • 加盟条件として公開されている内容は3社で違うが、それだけで施工品質の優劣は判断できない
  • ヌリカエは2026年8月1日に運営会社が変わっている
  • 結局、比較できるのは届いた見積書の中身。足場代の内訳と「足場代無料」の扱いは先に押さえておくと判断が早くなる
頼みたい会社があるか、候補がないか、見積もりの違いが分からないかで次の行動を選ぶ案内図
候補探しの段階か、見積もり比較の段階かで、必要な行動は変わります。

確認した情報

いずれも2026年9月13日時点の各社公開ページを確認したものです。条件や数字は変わることがあるため、利用前に公式サイトで最新の記載を確認してください。

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この記事を書いた人

株式会社勝真建設工業に所属し、外構・足場工事の現場作業と会社ホームページの運用を担当しています。自身も新築一戸建てを建てた施主として、現場側と施主側の両方の経験をもとに、外構・業者選び・家づくりのお金について発信しています。

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