庭を駐車場にする前に|費用が変わる撤去・高さ・排水の確認点

庭を駐車場にする前に、出入り・撤去・高さ・排水を確認する計画イメージ

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

家族の車が増えるので、自宅の庭にもう1台分の駐車場を作りたい。毎月借りている駐車場をやめて、家の前に止められるようにしたい。

庭に空きがあっても、コンクリートを敷くだけで使いやすい駐車場になるとは限りません。車が出入りできるか、何を撤去するか、道路との高さや雨水の行き先まで確認が必要です。そして、こうした条件の違いが、そのまま費用の違いになります。

庭を全部なくす案だけでなく、植栽や玄関への通路を残す案も含めて考え、撤去から復旧までの工事範囲をそろえて見積もりを比べることが大切です。

私は株式会社勝真建設工業で、外構・足場工事の現場作業とWeb運用を担当しています。庭を駐車場にする工事にも関わってきました。この記事では、現地調査で見てもらうところと、見積もりに含めたい工事を図解で整理します。

目次

庭をどこまで駐車場にするか、残したい物から考える

最初に決めたいのは、舗装の種類より「何台、どの車を止めるか」と「庭の何を残すか」です。

  • 必要な台数、普段止める車種、将来の買い替え予定
  • 残したい植木、花壇、物干し、子どもが遊ぶ場所などの優先順位
  • 玄関までの通路、自転車の置き場、荷物の出し入れ

庭をすべて舗装しなくても、止め方や通路の取り方を工夫すれば、植栽を一部残せる場合があります。反対に、残したい物が多いと、希望の台数や車の大きさに届かないこともあります。優先順位を先に決めておくと、施工会社から出てくる案を比べやすくなります。

庭の一部を駐車場にする計画イメージ(車の置き方・玄関までの通路・残したい植栽)

上の図は考え方を示す計画イメージで、施工事例ではありません。実際の配置は、敷地の形や道路の条件を見て決めます。

止める広さだけでなく、出入りと乗り降りを確認する

車が敷地に収まっても、道路から入れにくかったり、ドアが十分に開かなかったりすると、毎日の使い勝手が悪くなります。

  • 道路から切り返しなしで進入できるか、門柱や塀、植木が干渉しないか
  • 車を止めた状態で、ドアの開け閉めや乗り降りができるか
  • 後ろの荷室から荷物を出せるか
  • 止めた車の横を通って、玄関まで歩けるか
車を止めた後のドアの開け閉め・荷物の出し入れ・玄関までの動きを確認するイメージ

寸法の数字だけで「この幅なら必ず入る」とは決められません。普段使う車と、誰がどう乗り降りするかを施工会社に伝え、図面や現地で一緒に確かめてもらいましょう。駐車場の寸法と動線の考え方は、新築外構の駐車場が使いにくい7つの原因で詳しく説明しています。

植木・配管・高低差で工事の範囲が変わる

庭を駐車場にする工事では、地面の上に見えている物より、見えない条件で工事の範囲が変わることがあります。

舗装の前に現地で確認すること(植木と根・埋まっている配管・道路との高低差・雨水の行き先)

植木は根の扱いまで決める

植木を撤去する場合は、幹を切るだけなのか、根まで取り除くのか、別の場所へ移植するのかを分けて確認します。地面の下に根が広がっていると、掘る範囲や出る土の量が変わるためです。

配管やます、設備を残せるか確認する

庭の下には、給排水やガスの配管、ますなどが通っていることがあります。立水栓や照明、門柱を残せるのか、移設が必要なのかも、工事範囲に関わります。

私の現場でも、ガス管が思っていたより浅い位置にあり、工事の段取りが変わったことがあります。配管の深さは、地面を見ただけでは分かりません。ガスメーターや水道メーター、給湯器の位置を施工会社に伝え、掘る前に確認してもらいましょう。位置を調べるために、自分で地面を掘ることは避けてください。

道路・玄関との高さと、雨水の行き先を見る

道路、玄関、今ある駐車場との高さが違うと、土を掘って下げる、または土を足して上げる工事が必要になることがあります。雨水をどこへ流すかも、舗装の勾配や排水設備に関わります。

土を支えている壁(土留め)がある場合、入口を広げたいという理由だけで撤去できるとは限りません。建物や隣地への影響も含めて、現地で判断してもらう必要があります。

重機やトラックが入れるか、何を運び出すか

掘った土や撤去した物を運び出すには、重機やトラックが近くまで入れるかも確認します。搬出の方法によって、手間や残土の費用が変わることがあります。残土の費用で確認するポイントは、外構の残土処分費が高い?見積もりで確認する5つのポイントにまとめています。

庭の一部に古い土間コンクリートがあり、それも壊して作り直す場合は、駐車場のコンクリート撤去|費用が変わる5つの条件と見積書の見方も参考にしてください。

歩道や縁石がある場合は、道路側も事前に相談する

敷地の中の舗装工事と、敷地の外にある歩道や縁石の工事は、分けて考えます。家の前に歩道があり、車を乗り入れるために歩道の切下げが必要になる場合は、道路管理者への手続きが関わります。

たとえば神戸市では、駐車場へ車を乗り入れるために歩道を切り下げる場合、所管の建設事務所へ相談し、承認を受ける必要があると案内されています。承認を受けて行う工事の費用は申請者の負担で、審査には約3週間かかるとされています(書類に不備がない場合)。

ほかの市町村でも、神戸市と同じ手続きや日数になるとは限りません。道路側の対応が必要かどうか、相談や申請を誰が担当するかは、施工会社と所管の道路管理者に確認してください。道路の縁石や側溝を、自己判断で削ったり加工したりしないでください。道路側の工事が必要な場合は、事前に道路管理者へ相談し、必要な承認を受けて進めましょう。

見積もりは、撤去から復旧まで6つの範囲をそろえる

庭を駐車場にする費用は、舗装する面積だけでは決まりません。見積もりを比べるときは、次の6つの範囲がそれぞれ含まれているかを確認します。

見積もりでそろえる6つの工事範囲(撤去・掘削と残土処分・下地と舗装・排水と設備・道路側の対応・復旧と仕上げ)
確認する範囲見積もりで確かめること
1.撤去植木・根・塀・花壇・既存の舗装など、何をどこまで取り除くか
2.掘削・残土処分掘る範囲、搬出方法、土の運搬と処分を含むか
3.下地・舗装面積、仕上げ、下地や補強の仕様をどうするか
4.排水・設備排水先の確認、ます・水栓・配管・照明などへの対応を含むか
5.道路側の対応歩道や縁石などへの対応の要否、相談・申請と施工の担当
6.復旧・仕上げ残す庭や通路との取り合い、補修、清掃まで含むか

6項目がすべての現場で必要になるわけではありません。見積書の行を増やしてもらうためではなく、含まれる範囲をそろえて比べるための整理です。

舗装の単価が安く見えても、撤去や残土処分、設備の移設が別になっていれば、総額は変わります。比べる会社には、同じ車種、残したい物、仕上げの希望を伝えましょう。見積書全体の読み方は、外構見積書の見方で整理しています。

現地調査の前に、写真と希望をひとまとめにする

現地調査の前に、次の5点を写真とメモでまとめておくと、説明の抜けを減らせます。

相談前にまとめる写真と希望(道路から見た全体・出入口と段差・残したい物・ますや水道・車種と使い方)
  1. 道路から見た全体:敷地と道路の関係が分かる写真
  2. 出入口と段差:門柱、塀、縁石、道路との段差
  3. 残したい物:植木、花壇、物置、物干しなど
  4. ます・水道など:ますのふた、立水栓、メーター類の位置
  5. 車種と使い方:止めたい車、台数、乗り降りする人や荷物

写真は、敷地の中など安全に撮れる場所からで十分です。車道へ出たり、他人の敷地に入ったりして撮る必要はありません。また、写真だけで工事できるかどうかは決まらないため、最終的には現地で確認してもらいます。

施工会社へそのまま送れる確認文

庭の一部を駐車場にしたいと考えています。止めたい車は○○で、○台分を希望しています。残したい物は○○です。

車の出入りと玄関までの通路、撤去する物、道路との高低差、排水先、配管などを現地で確認していただきたいです。重機やトラックが入れるか、搬出方法も含めて教えてください。

見積もりは、撤去・残土処分・下地と舗装・設備・道路側の対応・復旧のうち、どこまで含むか分かる形でお願いします。追加対応が必要と分かった場合は、工事前に内容と費用を相談したいです。

相談する施工会社がまだ決まっていない方は、外構・エクステリア比較プロで施工会社を紹介してもらう方法もあります。その場合も、止めたい車と残したい物は各社に同じように伝えてください。

まとめ|作った後の使い方まで伝えて相談する

庭を駐車場にするときは、止める台数と車だけでなく、残したい庭や玄関までの通路、普段の使い方まで先に整理しておきましょう。

植木の根、埋まっている配管、道路との高低差、雨水の行き先、道路側の手続きによって、工事の範囲と費用は変わります。舗装の安さだけで比べず、撤去から復旧まで同じ範囲で見積もりをそろえることが大切です。

依頼先を複数の会社から探したい場合は、外構一括見積もりサイト比較で、サービスごとの違いと申し込み前の確認点をまとめています。

確認した情報

2026年9月28日に確認した情報をもとに作成しています。

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この記事を書いた人

株式会社勝真建設工業に所属し、外構・足場工事の現場作業と会社ホームページの運用を担当しています。自身も新築一戸建てを建てた施主として、現場側と施主側の両方の経験をもとに、外構・業者選び・家づくりのお金について発信しています。

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