外構工事の費用相場は?実際の見積書で単価と内訳を解説

新築外構の完成例。化粧ブロックの門柱と土間コンクリートの駐車場

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

「外構費用は建物価格の10%」「外構は100万円くらい」——家づくりの情報を調べていると、こうした目安をよく見かけます。

ただ、外構費用は建物の価格ではなく、敷地の広さや高低差、どこまで工事するかで変わります。こうした目安だけで予算を決めると、実際の見積もりとずれることがあります。

外構・エクステリアパートナーズを運営する株式会社ソーラーパートナーズは、2026年3月26日の発表で、2025年の新築外構工事の平均金額が200万円を超えたとしています。発表の調査概要は、同サービスへの問い合わせ案件の予算データ(2023年1月〜2025年12月、6,917件)です。全国の外構工事の平均や、すべての住宅に必要な予算を示すものではありません。

この記事では、同社の発表資料と、実際の外構工事の見積書1件(掲載の許可を得たもの)を分けて紹介します。工種ごとの単価、諸経費の確認点、商品代以外に必要になる部材や作業を整理し、自分の工事の予算を考える手がかりにします。

目次

外構工事の費用を考える参考データ【2026年3月公表】

外構・エクステリアパートナーズの調査:2025年の平均は200万円超

外構・エクステリアパートナーズを運営する株式会社ソーラーパートナーズは、同サービスへ問い合わせのあった外構工事案件の予算データをもとに調査結果を公表しています。調査概要では、期間は2023年1月〜2025年12月、母数は6,917件です。全国の住宅全体を代表する公的統計ではありません。以下は、同社が2025年の費用分布として公表した数字です。

価格帯割合
200〜249万円19.1%(最多)
150〜199万円16.1%
100〜149万円14.2%
50〜99万円12.1%
400万円以上8.0%

(上表は公表されている価格帯のうち主要な区分の抜粋です)

同社の公表では、150万円以上の区分が54.1%を占めています。平均工事金額は2025年に初めて200万円を突破し、5年前と比べて約32%の上昇です。

出典:株式会社ソーラーパートナーズの調査発表(2026年3月26日・PR TIMES)。調査概要の対象期間は2023年1月〜2025年12月、母数は6,917件です。上表は同発表の「2025年実績」として掲載された分布です。関連ページ:外構・エクステリアパートナーズの費用相場解説。

この分布は予算を考える参考になりますが、必要な金額は敷地と希望する工事によって変わります。以下の実例でも、どの工事を含む金額なのかと合わせて確認してください。

現場側から見た、ここ数年の変化

正直に言うと、単価そのものはこの5年で劇的に変わったわけではありません。土間コンクリートやブロック積みの単価は、大きく跳ね上がってはいません。

ただ、ここ最近になって全体的に上がってきているのは確かです。生コン、砕石、鉄筋、エクステリアメーカーの商品——どれも値上げが続いています。加えて職人の日当と、燃料費に連動する運搬費・残土処分費が効いてきています。

【実例公開】約97万円の外構見積書、その中身

ここからは、実際の外構工事の見積書の内訳を公開します(掲載の許可を得たもので、施主名・所在地・業者名は伏せています)。

総額:967,975円(税込)/工期2か月
駐車場土間・アプローチ洗い出し・門柱・人工芝・メッシュフェンスまでを含む、コンパクトな新築外構の例です。

工事区分金額
仮設工事47,000円
土工事120,200円
組積工事(ブロック)82,700円
基礎工事22,500円
土間・下地工事264,000円
アプローチ仕上げ140,300円
塀・門柱仕上げ・人工芝100,600円
その他・雑工事106,900円
エクステリア(商品)23,050円
小計(税抜)907,250円
消費税(小計に対して10%)90,725円
調整費(税込からの値引き)▲30,000円
合計967,975円

最大の費目は「土間・下地工事」で26万円超、全体の約4分の1を占めます。外構費用の中心は、実は目立つ門柱やフェンスではなく、駐車場とアプローチの土間です。

この見積書に記載された工種別単価

工事内容単位単価
ガレージコンクリート(コテ押さえ仕上げ)㎡7,000円
下地コンクリート(アプローチ・洗い出し等の下地)㎡6,200円
洗い出し仕上げ(工事費)㎡6,500円
下地クラッシャー㎡1,100円
掘削・スキトリ㎥1,250円
残土処分(2t車)㎥4,900円
宅内整地㎡300円
防草シート+砕石バラス㎡800円
化粧ブロック120-W㎡6,000円
ブロック基礎(CB2段・深さ300㎜以上)m7,500円
下地CB積みm2,800円
人工芝の下地コンクリート(厚50)㎡4,500円
メッシュフェンス施工費(H800)m700円
透水管工事m4,800円

※2025年6月・神戸市内の1件の見積書に記載された単価です。金額は税抜です。地域全体の平均価格や、現在の販売価格を示すものではありません。

駐車場だけの予算を考えたい方は、土間コンクリートの面積の出し方と予算の考え方で、30㎡の仮計算と、別に確認する費用を整理しています。

㎡単価は、含まれる工事をそろえて比べる

掲載している見積書の「ガレージコンクリート」は、1㎡あたり7,000円です。ただし、これは見積書の一つの項目の単価であり、駐車場工事の総額を面積で割った金額ではありません。

同じ「土間コンクリートの㎡単価」でも、掘削・残土処分・下地などを含めて答える場合と、別項目に分ける場合があります。金額を比べる前に、次の範囲を確認してください。

確認すること見積書と施工会社への確認内容
掘削・残土処分コンクリートの単価に含むのか、別項目なのか
下地の砕石・転圧材料だけか、敷き均しや転圧まで含むのか
型枠・目地・補強それぞれの仕様と、どの項目に費用が含まれるか
コンクリート厚さ、仕上げ、施工する面積がそろっているか
その他の費用重機回送・桝調整・諸経費などに別途費用がないか

この実例では、「型枠組み(車庫17,000円)」も別項目として紹介しています。公開している情報だけでは、7,000円の単価との作業範囲の切り分けまで確認できないため、ここでは「7,000円に型枠を含む」とは断定しません。

たとえば、A社が1㎡8,000円、B社が1㎡16,000円と提示していても、その数字だけでは工事全体でどちらが安いかは判断できません。A社で別に計上される費用を足すと差が縮まる場合もありますが、合計が同じになるとは限りません。

比較するときは、施工範囲・数量・仕様をそろえ、別途費用の有無を確認したうえで、税込の総額を見ましょう。総額に差があれば、単価と内訳に戻って理由を確かめます。

見積書の確認方法は、外構見積書の見方|「一式」・数量・諸経費の確認ポイントで解説しています。

見積書で確認したい、工事以外の費用と付随作業

諸経費は、割合だけでなく対象と内訳を確認する

諸経費という項目があっても、そこに何を含めるかは見積書によって異なります。現場管理、保険、車両に関する費用など、何のための金額なのかを確認しましょう。

割合で書かれている場合は、「どの金額に、その割合を掛けているか」も確認します。重機回送や養生などが別の行にあるときは、それぞれの項目がどの作業を対象にしているかを聞くと比較しやすくなります。

割合だけで高い・安いを決めず、施工範囲と仕様をそろえた総額で比べてください。説明を受けたことだけで価格の妥当性が確定するわけではありません。追加費用が生じる条件も含め、見積書に残してもらいましょう。

残土処分は、数量の基準と精算方法を確認する

掲載している見積書の残土処分費は、14㎥×4,900円=68,600円(税抜)です。ただし、公開している情報だけでは、この14㎥が掘る前の土の量なのか、掘り起こした後の量なのかまでは確認できません。

たとえば、50㎡を深さ0.15mまで掘ると仮定すると、掘る前の体積は7.5㎥です。これは説明用の計算で、標準の掘削深さや、この見積書の14㎥の根拠を示すものではありません。

掘り起こすと土の体積は変わりますが、その割合は土質によって異なります。また、運搬できる量は、使用する車の最大積載量や土の重さなどによって変わるため、「2t車なら必ず1.6㎥積める」とは決められません。

見積もりでは、次の3点を確認してください。

  • 数量を掘る前の体積で数えるのか、掘り起こした後の体積や実際の運搬量で数えるのか
  • 敷地内で使う土を除き、外へ運び出す量をどう見込んでいるか
  • 数量が増減した場合に金額を変更するのか、その場合は何を記録して精算するのか

詳しくは、外構の残土処分費が高い?見積もりで確認する5つのポイントにまとめています。

土量の状態と変化率の考え方は、国土交通省の施工パッケージ型積算基準(平成28年版・PDF、本文1〜2ページ)、車両ごとに異なる最大積載量の例は、いすゞのダンプ仕様・装備一覧(PDF)で確認できます。これらの資料を、掲載見積書の数量や民間工事の単価の根拠にしているわけではありません。

その他、見落とされやすい費目

実例の見積書から拾うと、

  • 重機回送費 20,000円 — 1日で終わる工事でも発生します
  • 水盛り・遣り方 12,000円 — 位置と高さを出す作業。どの方法で基準を出すのか確認しておくと安心です
  • 養生・清掃・後片付け 15,000円
  • 型枠組み(車庫17,000円/アプローチ12,000円)
  • 電気工事 45,000円 — 屋外コンセント・照明の配線
  • マンホール高さ調整 8,000円 — 蓋と完成面の高さが合うかを確認し、必要な場合に調整します。

エクステリア商品は「本体価格」だけでは付きません

カタログで「カーポート ○○万円」と見て、その金額で付くと思っている方が多いのですが、実際の発注書は部材の集合体です。

門扉(1箇所)に必要なもの

  • 門扉本体
  • 打掛錠(片開き用)
  • アルミ門柱
  • ヒジツボ・ヒンジ

門扉本体だけを買っても設置できません。門柱・錠・ヒンジが揃って1セットです。

門扉・目隠しフェンス・タイル貼りのアプローチと階段の施工例
門扉1箇所でも、本体・門柱・錠・ヒンジが必要になります

フェンス(1スパン)に必要なもの

  • パネル本体
  • 柱
  • コーナー継手
  • 小口キャップ

パネルの枚数だけで計算すると足りなくなります。直線で施工する場合、柱はパネル枚数+1本が基本です(角の納まり、門扉との取り合い、製品仕様によって本数は変わります)。

目隠しフェンスの場合は、柱をどこに立てるかや、既存のブロックに付けられるかで工事の中身が変わります。確認点は目隠しフェンスは高くすれば解決する?高さ・既存ブロック・見積もりの確認点にまとめています。

人工芝に必要なもの

  • 人工芝ロール
  • 防草シート
  • U字ピン
  • 運賃

土の上に人工芝を施工する場合は、防草シートを併用するのが一般的です。省くと下から雑草が伸びてくることがあります。ただしコンクリート下地の上に敷く場合は、不要なケースもあります。

ウッドデッキは、本体と設置工事を分けて確認する

ウッドデッキを見積もるときは、次の項目が含まれているかを確認してください。

  • デッキ本体と、設計に必要な柱・支持部材
  • 基礎の材料と施工
  • 組み立て・設置の施工費
  • 必要に応じた階段・フェンスなどの部材と施工費
  • 運搬費や諸経費

必要な部材と数量は、製品、広さ、高さ、設置場所によって変わります。本体価格だけで予算を決めず、設置までに必要な工事を含む見積もりで確認しましょう。

「カタログ定価」で予算を組んではいけない

エクステリア商品には、メーカーの定価とは別に、業者が仕入れる価格があります。定価がそのまま原価ではありません。

一方で、商品代のほかに基礎工事・組立施工費・電気配線などが必要になります。

つまり、カタログ定価をそのまま足しても実際の見積額にはならないし、かといって商品代だけで終わるわけでもない。カタログを見て自分で予算を組むと、実際の金額とズレやすくなります。現地を見た業者に見積もりを出してもらうのが、最も確実な方法です。

外構費用が高くなりやすい土地の条件

同じ面積・同じ工事内容でも、土地の条件で金額は変わります。

  • 高低差・傾斜地 — 土留めや擁壁、階段が必要になります
  • 旗竿地 — 重機やダンプが入れず、手運搬になります
  • 角地 — 道路に面する長さが増え、境界の工事量が増えます
  • 前面道路が狭い — 4t車が入らず2t車になると運搬回数が増えます
  • 地中にガラや障害物 — 掘ってみないと分かりません
  • 隣家との距離が近い — 養生が増え、手作業の範囲が広がります

詳しくは外構工事の追加費用はなぜ発生する?にまとめています。

削っていい部分と、絶対に削ってはいけない部分

削っていい部分

  • 植栽・シンボルツリー — 後からいつでも植えられます
  • ウッドデッキ・テラス — 後付けしやすい工事です
  • 照明・装飾 — 屋外コンセントだけ先に用意しておけば追加できます
  • 庭部分の仕上げ — 当面は防草シート+砂利にして、数年後に本施工
  • カーポート — 後付け可能。柱位置の確保だけ先に考えておく

削ってはいけない部分

業者として、ここは強くお伝えします。

  • 排水計画 — 勾配、排水桝の位置、雨水の逃げ道。やり直すには全部壊すしかありません
  • 下地の砕石厚と転圧 — 完成後は絶対に見えない部分です
  • 土間コンクリートの配筋(メッシュ) — 抜けば数万円安くなりますが、割れ方が変わります
  • 擁壁・土留めの構造 — 安全に直結します
外構予算で後回しにできる工事と削ってはいけない排水・下地・配筋の比較図
後回しにできる工事と、完成後は直しにくい工事

下地や配筋を省くと、早期のひび割れ・沈下・水たまりのリスクが高まります。そして直すときは、最初からやるより高くつきます。

実例の見積書でも、下地クラッシャー34㎡で37,400円、人工芝の下地コンクリート16㎡で72,000円を計上しています。見えない部分にこれだけかけている、ということです。

「他社より安い」見積書を見たときは、この見えない部分が入っているかを必ず確認してください。

最も効果が大きい節約は、同じ条件で複数社に見積もりを取ること

同じ工事内容でも会社によって金額は変わります。自社施工か下請けか、得意分野、粗利率の設定。そして最も差が出るのがハウスメーカー経由かどうかです。詳しくはハウスメーカーの外構はなぜ高い?と外構の相見積もりは何社が目安?をご覧ください。

相場は分かったけれど相談先が決まっていない方は、地元の業者へ直接相談する方法と、一括見積もりサービスを使う方法を検討できます。窓口ごとの違いや、すでに見積書がそろっている場合の進め方は、外構一括見積もり4サービスの比較と、利用が向くケースで確認してください。

支払い方法とタイミング

住宅ローンに組み込むには着工前に外構の見積書を提出する必要があるケースが一般的です。ただし必要な時期や書類は、住宅ローンの商品や金融機関によって異なります。いずれにしても早めに動く必要があります。ここが間に合わず現金払いになる人が非常に多いです。手順は外構費用は住宅ローンに組み込める?、支払い時期は外構工事の支払いタイミングはいつ?で解説しています。

よくある質問

外構費用は建物価格の10%が目安というのは本当ですか?

かつての目安ですが、現在は合いません。外構費用は建物価格ではなく、敷地の広さ・形状・高低差で決まります。

業者によって㎡単価が倍近く違うのはなぜですか?

単価に含まれる工事の範囲が違う場合があります。材料や仕上げ、施工条件などの違いもあるため、価格差の理由がすべて同じとは限りません。範囲・数量・仕様をそろえ、別途費用も含めた総額で比較してください。

諸経費が高すぎないか判断できません

何の費用を含むのか、割合で計算する場合は何を基準にしているのかを確認してください。別項目との作業範囲の違いを確かめ、同じ条件の見積もりを総額で比べましょう。

見積もりだけ取るのは失礼ですか?

問題ありません。ただし同じ条件を全社に伝えることと、依頼しない場合は連絡を入れることの2点はお願いします。断り方は外構の相見積もりを断る例文にまとめています。

外構の相場は地域で違いますか?

違います。生コン単価、残土処分場の受入価格、職人の日当に地域差があります。

まとめ

  • 紹介したサービスの調査では、2025年の平均金額は200万円超と公表されている。自分の工事の必要予算は、範囲と条件をそろえて確認する。
  • 実例の見積書では土間・下地工事が全体の約4分の1を占めた
  • ㎡単価だけでは比較できない。含まれる範囲が業者ごとに違う
  • 諸経費は、対象となる費用と計算方法を確認する
  • エクステリア商品は本体価格だけでは付かない(門柱・錠・柱・束石・施工費が別)
  • ウッドデッキは、本体・基礎・設置工事を含む金額で確認する
  • 削っていいのは植栽・デッキ・照明。排水・下地・配筋は絶対に削らない
  • 下地を省くと早期のひび割れ・沈下・水たまりのリスクが高まる

外構は一度作ると簡単にはやり直せません。金額の妥当性を判断するためにも、まず複数社の見積もりを取って、内容と金額の幅を知ることをおすすめします。

確認した情報

上記の日付は、各リンク先で確認した範囲を示しています。掲載見積書の原資料を同日に再確認したという意味ではありません。型枠とコンクリート単価の作業範囲、残土14㎥の算定基準、下地クラッシャーに含まれる作業は、原資料・作成者への確認が必要です。

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この記事を書いた人

株式会社勝真建設工業に所属し、外構・足場工事の現場作業と会社ホームページの運用を担当しています。自身も新築一戸建てを建てた施主として、現場側と施主側の両方の経験をもとに、外構・業者選び・家づくりのお金について発信しています。

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