外壁塗装中は空き巣が心配?足場の防犯対策7選を足場作業員が解説

外壁塗装中は建物の周りに足場とメッシュシートが設置されるため、「2階の窓から空き巣に入られないか」「夜間はどう防犯すればよいか」と心配になる方もいると思います。

足場があるだけで犯罪が起きるわけではなく、足場工事中だけを集計した公的な侵入窃盗データも確認できません。ただし、普段は届きにくい2階の窓へ近づける状態になるため、工事期間中は1階と同じ意識で戸締まりを行うことが大切です。

この記事では、株式会社勝真建設工業で外構・足場工事の現場作業とWeb運用を担当する岩槻太陽が、足場を組む前に確認したい防犯対策7項目と、業者へそのまま送れる質問文を解説します。

目次

結論:外壁塗装中の防犯対策7項目

確認項目具体的な対応
1.窓とドア2階・浴室・トイレを含め、在宅中も施錠する
2.補助錠・雨戸使える窓には補助錠を付け、不在時は雨戸やシャッターも閉める
3.足場への出入り夜間の入口管理と立入防止方法を業者へ確認する
4.合鍵・鍵番号郵便受けや植木鉢に置かず、必要な鍵だけを管理する
5.作業予定当日の作業時間、担当者、車両変更の連絡方法を決める
6.照明・カメラ足場や養生で死角にならないか、停止期間があるか確認する
7.家族・近隣工事日程を共有し、不審者を見ても直接対応しない
足場を自分で動かしたり、勝手に施錠器具を取り付けたりせず、必ず施工業者へ相談してください。
外壁塗装の足場を組む前に確認する防犯対策7項目
2階の施錠、足場入口、合鍵、作業予定、カメラ、家族・近隣への共有を工事前に確認します。

最優先は、短時間の外出や在宅中でも2階を含む窓とドアを施錠することです。警察庁の令和7年データでは、一戸建住宅の侵入口は「窓」が最多で、手口は「ガラス破り」「無締り」「合かぎ」の順でした。

足場がある期間に防犯を見直したい理由

戸建ての足場は、外壁や屋根の周囲へ作業員が安全に近づくために組みます。そのため工事中は、普段は地面から届かない2階の窓やベランダ付近まで足場から移動できる場合があります。

また、飛散防止用のメッシュシートで建物が覆われると、外から敷地内の様子が見えにくくなることがあります。職人や工事車両の出入りも増えるため、家族や近隣住民が「誰が正規の作業員か」を判断しにくくなる点にも注意が必要です。

一方で、足場がある住宅だけを対象にした公的な被害件数は確認できません。必要以上に不安をあおるのではなく、足場が窓までの経路になる可能性を理解し、施錠・出入り・連絡方法を工事前に決めるのが現実的な対策です。

戸建て住宅の周囲に設置された外壁塗装用の足場
実際の戸建て足場。設置期間中は、足場から近づける2階の窓も1階と同じ意識で施錠します。

1.2階・浴室・トイレの窓も必ず施錠する

警視庁は、短時間の外出でも戸締まりを行い、2階の部屋や格子のある浴室・トイレの窓も施錠するよう案内しています。足場がある期間は特に、「2階だから大丈夫」「小さい窓だから入れない」と考えず、窓を閉めて鍵をかけてください。

  • 玄関、勝手口、掃き出し窓
  • 2階の各居室とベランダへ出る窓
  • 浴室、洗面所、トイレの小窓
  • 面格子が付いている窓
  • 足場から手が届く可能性のある物置やガレージ

塗装中は窓を養生して開けられない時間もあります。換気のために開けたい窓がある場合は、作業工程と安全を業者へ確認し、作業員が帰る前に必ず閉めて施錠しましょう。

2.補助錠・雨戸・シャッターを使う

窓のクレセント錠だけで不安な場合は、サッシ用の補助錠を追加する方法があります。警察庁と警視庁も、補助錠、防犯フィルム、防犯ガラス、面格子、窓シャッターなどを窓の対策として案内しています。

ただし、外壁塗装中は窓やシャッターボックスを養生・塗装することがあります。防犯フィルムや補助錠を新しく付ける前に、塗装作業や養生の妨げにならないか確認してください。不在にする日は、作業に支障がなければ雨戸やシャッターを閉めます。

3.足場への入口と夜間の立入防止を確認する

現場によっては、足場の入口に扉や立入禁止表示を設けたり、夜間に入りにくい状態へ整えたりします。対応方法は足場の形状、敷地の広さ、道路や隣地との位置関係によって変わります。

  • 作業終了後、足場の入口をどのように管理するか
  • 子どもや第三者が入りにくい対策があるか
  • メッシュシートを閉じた状態で帰るか
  • 資材や工具をどこへ保管するか
  • 夜間や休日に異常を見つけた場合の連絡先

施主が足場材を外したり、はしごを移動したり、足場へ独自の鍵やロープを取り付けたりしてはいけません。足場の安全性や緊急時の動線に影響する可能性があるため、希望する対策は必ず施工業者へ相談してください。

4.合鍵を屋外に置かず、鍵の受け渡しを記録する

郵便受け、植木鉢、メーターボックスなどへ合鍵を置くのは避けます。警察庁も、鍵は持ち歩き、玄関付近へ置かないこと、複製は必要最低限にして管理することを案内しています。

外壁塗装は通常、施主が家の鍵を業者へ預けなくても進められます。ただし、不在中に電源や水道、ベランダなどへ入る必要がある場合は、目的・期間・返却日・管理者を文面に残してください。暗証番号や鍵番号が写った写真も安易に送らないようにします。

5.作業予定・担当者・車両を家族で共有する

足場工事、洗浄、養生、塗装、検査では、担当する会社や作業員が変わることがあります。工事前に、作業日とおおよその時間帯、現場責任者の連絡先、予定変更の連絡方法を確認します。

  • 当日の作業開始・終了予定
  • 足場業者と塗装業者の会社名
  • 現場責任者と緊急連絡先
  • 休日や夜間に作業員が来る可能性
  • 追加の職人や車両が入る場合の連絡

知らない人を見かけても、施主が足場へ上がったり直接問い詰めたりするのは危険です。屋内から戸締まりを確認し、まず現場責任者へ連絡します。侵入や危険が差し迫っている場合は110番へ通報してください。

6.防犯カメラ・センサーライトの死角を確認する

足場材やメッシュシート、養生シートによって、既存の防犯カメラやセンサーライトが一時的に隠れる場合があります。工事前に作動状況と撮影範囲を確認し、足場を組んだ後にも死角が増えていないか見てください。

カメラや照明を移動する必要があるときは、電源、防水、配線、近隣のプライバシーに配慮し、業者と設置会社へ相談します。塗料が付かないよう養生する場合も、いつ使えなくなり、いつ復旧するかを確認しましょう。

7.家族と近隣へ工事日程を伝える

近隣へ足場の組立日、工事期間、作業時間帯を伝えておくと、工事関係者か判断しやすくなります。家族にも、作業員が来る時間、玄関や窓を開ける可能性、連絡する責任者を共有してください。

  • 子どもを足場や資材置き場へ近づけない
  • ペットが玄関や窓から出ないようにする
  • 長期不在時は郵便物や新聞をためない
  • 旅行や留守の日程をSNSへ公開しない
  • 近隣からの連絡窓口を一つに決める

工事前の車・植木・室外機・隣地への対応は、外壁塗装で足場を組む前に確認する7項目で詳しくまとめています。防犯とあわせて準備してください。

外出前・就寝前のチェックリスト

  • 1階と2階のすべての窓・ドアを施錠した
  • 使える窓には補助錠をかけた
  • 雨戸やシャッターを閉められる範囲で閉めた
  • 郵便受けや植木鉢に合鍵を置いていない
  • 足場の入口と立入禁止表示に異常がない
  • 防犯カメラとセンサーライトが作動している
  • 現場責任者の電話番号が分かる
  • 家の周りに脚立や踏み台になる物を残していない

足場やシートの異常、工具の置き忘れを見つけても、自分で足場へ上がらず現場責任者へ連絡します。強風などで緊急性がある場合も、まず安全な場所へ離れてください。

業者へそのまま送れる防犯の確認文

足場設置中の防犯について確認させてください。作業終了後の足場入口とメッシュシートの管理、夜間の立入防止方法、担当者以外が来る場合の連絡方法を教えてください。防犯カメラやセンサーライトが足場・養生で隠れる場合は、停止期間と復旧予定も確認したいです。

あわせて「2階のこの窓を開けたい」「夜間は敷地入口を閉めたい」など、生活上の希望も伝えます。すべてに対応できるとは限りませんが、施工前に相談すれば安全と作業性の両方を考えた計画を立てやすくなります。

よくある質問

在宅中も2階の窓を施錠した方がよいですか?

はい。作業員が使わない部屋も含め、足場から近づける窓は在宅中も施錠するのが基本です。換気のために開ける場合は、作業時間と足場の使用状況を確認し、目を離す前に閉めてください。

足場の入口へ自分で鍵を付けてもよいですか?

自己判断で取り付けないでください。足場の構造、安全設備、緊急時の動線に影響する可能性があります。夜間の入口管理は、足場業者または塗装業者へ方法を確認します。

防犯カメラは塗装中も使えますか?

足場や養生で撮影範囲が隠れなければ使えます。ただし、外壁に固定された機器は取り外しや養生が必要になることがあります。停止する工程、移動の要否、復旧日を施工前に確認してください。

不審な人が足場へ入ったらどうすればよいですか?

直接声をかけたり追いかけたりせず、屋内へ入り戸締まりを確認してください。安全を確保して現場責任者へ連絡し、侵入や危険が差し迫っている場合は110番へ通報します。

まとめ:2階の窓も1階と同じ意識で守る

  • 足場がある期間は2階の窓も必ず施錠する
  • 補助錠や雨戸は、塗装工程に支障がない範囲で使う
  • 足場の入口と夜間の管理方法を業者へ確認する
  • 合鍵を屋外に置かず、受け渡しがある場合は記録する
  • 作業予定、担当者、車両変更を家族で共有する
  • カメラやセンサーライトの死角と停止期間を確認する
  • 不審者を見ても足場へ上がらず、直接対応しない

防犯対策をしても被害を完全に防げるとは限りません。ただ、戸締まり、足場への出入り、設備の死角、連絡先を工事前に確認すれば、見落としを減らせます。足場を組む日が決まったら、家族と施工業者で7項目を一度確認しておきましょう。

確認した情報

※本記事は一般的な防犯対策をまとめたもので、犯罪被害を完全に防ぐことを保証するものではありません。足場や設備への変更は自己判断で行わず、施工業者へ確認してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

株式会社勝真建設工業に所属し、外構・足場工事の現場作業と会社ホームページの運用を担当しています。自身も新築一戸建てを建てた施主として、現場側と施主側の両方の経験をもとに、外構・業者選び・家づくりのお金について発信しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次